ECサイト・カタログ通販を裏側で支えるCMS<後編>

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1996年に創業したHOUSEIは一貫してメディア業界向けの業務改革ソリューションを提供してきました。その中でも中核的なものの一つがCMSです。前回も紹介しましたが、大手情報出版が発行していた中古車販売雑誌の自動制作システムに始まり、様々な求人メディア向けのシステム提供(紙面自動生成~DB連動型Webサイトの実現)を行った後、大型ECサイト・総合カタログの自動生成を支えるCMSの提供へと進化を続けています。
今回は、HOUSEI社CMSの一つの集大成ともいえるA社実績について、もう少しご紹介をさせて頂きます。前回は、A社におけるCMS開発実績についての概略を紹介させて頂きましたたが、その際、A社のシステムは3つの段階を経て守備範囲を広げ、業務効率を向上させてきたことを紹介させて頂きました。

今回は、この3つの段階について、もう少し、詳細にご紹介していきたいと思います。

第1段階:商品スペック表組自動生成

まず、既存システムに登録されている商品に関わる様々な情報を整理・統合し、一か所で集中管理できるようにしました。商品カテゴリー単位・サブカテゴリー単位・商品バリエーション単位で登録されている商品情報に、別システムで管理されてい売価関係の情報を統合しました。

次に、商品カテゴリー毎に商品スペック表として必要なデータ項目を選択します。
各商品のすべての項目をカタログに掲載しても、御客様が商品を選定して頂く際には大して役に立ちません。したがって、ここから掲載項目の絞り込みを行うことが必要となります。また、紙カタログにはページ数等の制限があるため、全ての商品バリエーションを掲載することも現実的とは言えません。そこで、さらに掲載すべき商品も絞り込みを行うことになります。

最後に、各商品カテゴリーにフィットした商品スペック表タイプを選択します。前回も説明をしましたが「文具と家電製品ではスペック表自体が異なる」ということの対応です。項目の多少、項目名の違いだけでなく、商品によって縦型にしたり、横型にしたりと様々な工夫が凝らされます。また、表作成自体のインテリジェント機能もあるため、同じ項目名が並ぶとセルを統合するといった処理も施されます。一度、この紐づけを行えば、各フィールドの情報が更新されたとしても、改めて設定を行う必要はありません。さらに、表組中の掲載順序は、必ずしもデータベース内の順序とは異なるため、読み込んだデータの行列順を変更出来るようにしています。

上記のような準備段階を経て、実際のカタログ作成段階に入ると、最初にサブ・カテゴリ単位で商品スペック表を自動組版します。印刷に関わる業界では、印刷用の版データを作ることを組版といい、これらの処理を自動化することを自動組版と呼びます。
自動組版結果はPDFとして生成されたのち、自動的にプレビュー用のJPEGが生成されます。商品担当者はこのスペック表プレビューを見ることで、データベースに登録されている状態ではなく、実際に印刷される状態を詳細に確認することが出来ます。さらに、プレビュー表示後に、線幅・列幅などの見栄えの変更が可能となります。
また、プレビューの結果で、複数の表を一つに統合したり、表の中で価格部分だけを分離した価格表を作成したり、先ほど説明した表示項目の共通セル化等の加工処理が可能となっています。
次に、カタログに掲載する商品スペック表以外のパーツ全てをプレビューすることが出来ます。スペック表以外では、商品写真、ブランド名・商品名・キャッチコピー・特長等のカタログ制作段階で利用できる各情報が一度に表示されます。

第2段階:ページ単位自動組版

第1段階が部品レベルの自動化であったのに対し、第2段階は1ページ単位の自動組版、更には、それらの1ページ単位で作られた各商品紹介ページを束ねた1冊のカタログ単位での自動化が図られました。
また、この段階では、出来るだけ多くの商品カテゴリーを掲載する総合カタログだけでなく、顧客属性に合わせた小冊子カタログ、大判チラシ、ダイレクトメール、キャンペーンチラシ、更にはワン・トゥー・ワン・ダイレクトメール等、アウトプットされる媒体を複数するためのシステム拡張が行われています。

総合カタログの場合、まず、ページ単位の自動組版が必要となります。
この時、先に説明した商品スペック表が利用されると共に、商品カテゴリーに沿ったページレイアウトが選定され、ページ全体の自動組版が実行されます。
例えば、大きく商品カテゴリー名称が見開き左ページの上部に表示され、右ページヘッダー部分にはサブ・カテゴリー名称やバリエーション情報が並び、その下に商品概要の説明、スペック表、商品画像等が並びます。1ページ内に収めるべき商品はカテゴリーによっても異なるため、これらの情報もDBに蓄積されています。

紙カタログを作るうえでは、ページタイトル、掲載商品といった個別ページの処理だけではなく、一冊単位の処理が必要となります。分厚りカタログにはよくありますが、章ごとにページに端に色がついていて、章が変わると位置が下にずれるようになっていて、カタログ閉じた状態でも、どの辺を開けばよいかすぐにわかるという工夫があります。これを爪と呼んでいますが、これも印刷用の版データにつける必要があります。さらに、ページ内に掲載されている商品のサブカテゴリーを示すような言葉が縦組みされているケースも多く目にします。また、印刷・製本される際には断裁されて無くなってしまうのですが、印刷作業時の確認用の情報や断裁される場所を特定するような図形(印刷業界ではトンボと呼ばれている)なども生成される必要があります。
さらに、別ページとはなりますが、各章の先頭には、扉ページも必要な場合もあります。これらすべてを自動的に生成して印刷用のPDF生成までを担う仕組みを構築しています。
また、次節の台割管理とも絡みますが、各ページの下には、ノンブルが振られなければなりませんし、索引・目次も必要です。これらについても、台割情報と連動させながら自動生成される仕組みとなっております。
体裁やデータ形式は異なりますが、同様のデータ活用・連携をEC用Webサイトに対しても行っています。Webの場合は、HTML形式になりますが、商品スペック表なども活用されています。

第3段階:台割管理

小説の単行本のようなものを除いて、ページモノの印刷物を作る場合、台割というものが必要となります。これは、カタログに限った話ではありません。この台割は、いわば、1冊の印刷物の設計図に相当するものです。全部で何ページあって、どのページにはどのような内容が掲載されるかを細かく定めます。
一番簡易なやり方はExcelにページ番号が振ってあり、その隣のセルに特集名などが書かれたものですが、今回の取組みでは、各ページがビジュアライズされた形で表現され、製品カテゴリーごとの表現もされるため、1冊のカタログ全体を俯瞰できるものとなっています。また、単に各ページの内容が記載されているだけでなく、作業分担や進捗状況も台割上で全て管理することが出来ます。
マネジメントツールとして活用できるように権限管理も行われており、各商品担当者がログインした場合の閲覧・編集可能範囲と管理者レベルで利用する場合のそれは、当然変えられるようになっています。

データベース発とした自動組版カタログでは必要とされませんが、各ページを手編集で作成するような印刷の場合は、台割管理上の該当ページから編集ツールを起動するということも可能となっています。
さらにヴィジュアル系雑誌を例にとると分かりやすいですが、外部のライターやカメラマン、デザイナーなどを多用している場合、台割管理を発注管理に結び付けることもできます(別のお客様では、台割管理システムを使って、発注管理を実施している事例があります)。

最後に

概略のみの説明となりましたが、前回・今回と2回に分けて当社のカタログ製作におけるCMS活用の取り組み事例の紹介となります。

HOUSEIでは、カタログ製作に限らず、様々な分野のコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)を手掛けて参りました。一方、オウンドメディアの重要性が高まっている現在、一般企業でも情報発信を強化する必要があるといわれております。その際に、必ず必要となるのがCMSであると思われます。社内・社外への情報発信方法やその情報管理の刷新を検討されている方は是非一度当社に御相談頂けると幸いです。

前編の記事はこちらです。
ECサイト・カタログ通販を裏側で支えるCMS<前編>

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