2022 年 7 月 6 日 [水]

日本ファシリテーション協会 インタビュー「ファシリテーションのデジタル化と課題」

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5/15(日)に会議サポートツールEcritを使ったイベント「かけ出しファシリテーターがぶつかる2つの壁の越え方」を(特非)日本ファシリテーション協会(以下FAJ)関西支部定例会にて開催しました。イベントでは、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ榊巻氏のインスピレーショントークの後、グループに分かれてEcritを使って模擬会議を行いました。終了後、FAJ企画者の皆様へのインタビューを行いました。

日本ファシリテーション協会 インタビュー「ファシリテーションのデジタル化と課題」

GUEST

話し手

大西麻由子

HOST

聞き手

GUEST

話し手

大西麻由子

Client

お客様

FAJイベント企画者:津田壮彦 様(FAJ副会長)、小堀誠也様、関戸紹恭 様(以下敬称略)
HOUSEIイベント企画&インタビュアー:大西麻由子

※5/15(日)に実施したイベント「かけ出しファシリテーターがぶつかる2つの壁の越え方」について、詳しくはこちら

当日のケンブリッジ社のインスピレーショントーク「ファシリテーターは中立か?いや、全力のオピニオンが必要」の動画はこちらでご覧いただけます。

「ファシリテーション」とは何かを簡単に教えていただけますか?

(関戸)FAJの言葉を借りると、人々の活動が容易にできるように支援し、うまく舵取りすること、となりますね。話し合いにはプロセスとコンテンツという2つの構成要素がありますが、ファシリテーターはそのプロセスの部分を司ります。

(小堀)一言でいえば、「腹落ちを作るスキル」ですね。ファシリテーションスキルはパソコンのオペレーションシステム(OS)のようなものだ、と表現する人もいます。人と協働しながら活躍する人の中にべースとして備わっていて、そこにいろんなスキルを上乗せしていくというイメージです。

(津田)討論番組なんかで、ただそれぞれに順繰りに主張をさせている人をファシリテーターと言ってたりもしてますが、それだけではファシリテーションとは言えないと思っています。参加者の考えを引き出しつつ、そこから納得解を生み出す。だからこそ皆で次の行動に踏み出すことができるんですよね。それこそがファシリテーションの効果だと考えてます。

ファシリテーション協会の活動について教えてください

(津田)ファシリテーションの普及を通じて自律分散型社会の発展を目指すミッションのもと活動しており、来年20周年を迎えます。

(関戸)調査研究・教育普及・支援助言・交流親睦という4つの柱で活動しています。今回の定例会は調査研究事業にあたります。

(小堀)会社でも家庭でもないもう一つの居場所「サードプレイス」のような場だと感じています。 現在はオンラインで全国の方と繋がり、学びを深めることができます。

今回の定例会では参加者にどんな学びがあったとお考えですか?

(小堀)今回は2つの壁ということで、ケンブリッジさんのパートでは、榊巻さんが話された「オピニオンファシ」「どうですかファシ」という定義に参加者の皆さんはすごく腹落ち感があったようです。合意形成できなかった理由に気付くことができ、壁を越えるための学びになりましたね。Ecritはすごい大人気でしたよね!会議準備の抜け漏れがない、可視化で議論がわかりやすい、などポジティブフィードバックが多かったですね!自分のファシリスキルを振り返るきっかけにもなるツールだと思います。

(関戸)FAJに入ったものの実践の機会がないという人は結構多いので、Ecritを使った模擬会議は基本に立ち返る良い機会だったと思います。ファシリテーターの中立についての榊巻さんのお話からは自分の普段のスタイルを見直すことができ、参加者それぞれに次の一歩が見えたと思います。

FAJ定例会参加メンバー写真
FAJ定例会参加メンバー

Ecritはどんな方にどんな風に役立つツールだと思われますか?

(小堀)使い方はいっぱいあると思っていて、初学者向けは勿論ですが、音声入力もあるので、メモ取りたくない人にも使えますよね。それから、ファシリテーションを周りに広めたいけどどうしたらよいかわからない人にも活用できるツールだと思います。

(津田)ファシリテーターが優秀であれば、他のメンバーはそうでもなくても場はそれなりのものになるとは思うのですが、それはあくまでも優秀なファシリテーターのノウハウあってのもの。Ecritを使うと、参加者皆が優秀なファシリテーターの持ってるテンプレートを体感しながら進められていくというところに効果があるのではないかと思います。

(関戸)Ecritを使うことで議論の最初にちゃんとガイドラインが用意されるので、話し合いに臨みやすい姿勢になりますね。ビジュアル化されて、皆が同じ筋道を見ているというのは大事な要素だと思います。

コロナ化であらゆるもののオンライン化が進んでいますが、ファシリテーションにおけるデジタル化の課題はありますか?

(小堀)1つは、ワークショップをオンラインでする時に、熱量の交換ができないところですね。ただ、オンライン、オフライン2つの方法に分かれたことで引き出しが増えたと感じる部分もあるので必ずしもどちらが良い悪いということではないとは思います。もう1つは、デジタル化に対応できる人とそうでない人がいて、ファシリテーターの力量では救えない一定数の人が出ているところが課題ですね。

(関戸)対面が正しいという思い込みで、いかにそこに近づけるかという思考が残っていることが課題かなと思います。オンラインにはオンラインのやり方もあると思います。また、デジタル化には細かなスキルがいろいろ必要なのですが、そのスキルが意外と評価されていなかったりという情報格差、知識格差も問題ですね。あと、時間の感覚が変わっていますね。オンタイムで話す以外に、テキストツールでのリアルタイムでないやり取りが増えていて、タイムラグによって熱量が変わるんですよね。そこの合意形成でぶれないように配慮しなければなりません。

(津田)コロナによってオンラインでの代替が一気に進んだのですが、これによって最早一つの選択肢として確立してきたと思います。グループでタスクをこなす場合などは、むしろオンラインの方がやりやすいこともある一方、対面の方が、良い話し合いで感じるグルーブのようなものは得やすいかなと感じています。あと、ワークショップをやる感覚でいうと、オンラインは参加しやすいのがメリットですけど、僕自身のことを振り返っても、現地に物理的に行くということで自然に得ていたコミットが無いまま、ふわっと参加してしまう感じはある気がしてます。

ファシリテーションの魅力とは?

(小堀)人と一緒に取り組むことがスムーズになるので、生活が楽しくなります!

(津田)元々、僕自身がその場のコンテンツに興味があるかどうかで、話し合いに臨むスタンスが左右される部分が多かったのですが、ファシリテーションに触れるようになってから、別の視点を持って参加できるようになったと感じてます。まぁ並行して年もとってってるわけで、そっちの要素も大きいとは思いますけどね。自分の意見が採用されるかどうかではなく、場としてどんな答えを出していって、どうチームとして進んでいけるかを考えられるようになったんじゃないかと思います。

(関戸)今までイライラしていた話し合いがすんなり流れていく経験が気持ち良いですね。例えば、Ecritに書いてみたり、差し込みメッセージに沿って声掛けをしてみたり、からでも少しずつやってみると、進み方が変わると思うんで是非やっていただきたいですね。

後記(大西)

私も定例会をきっかけにFAJに入会しました。また、このイベントをきっかけに、Ecritで定期的に模擬会議を行うFacebookグループを作りました。Ecritの会議を試してみたいという方は是非ご一報を。FAJの皆様、今回は充実したコラボイベントありがとうございました。今後ともEcritをどんどんご活用いただき、一緒にファシリテーションを普及させていきましょう!

~HOUSEIはEcritを通じて会議改革、ファシリテーター育成に貢献します。~

Ecritについて、詳しくはこちら

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執筆者

大西麻由子

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