2018 年 10 月 5 日 [金]

AIによる校正支援でチラシ制作コストを大幅削減

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この度、弊社では青山商事株式会社のグループ企業である株式会社アスコン(広島県福山市 代表取締役社長 中原貴裕 以下「アスコン」)と共同で、AIを利用したチラシ校正支援システムを開発ました。

AIによる校正支援でチラシ制作コストを大幅削減

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株式会社アスコン

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株式会社アスコン

この度、弊社では青山商事株式会社のグループ企業である株式会社アスコン(広島県福山市 代表取締役社長 中原貴裕 以下「アスコン」)と共同で、AIを利用したチラシ校正支援システムを開発ました。

概要
スーパーやドラッグストアの折込チラシの制作過程においては、発注側と受注する制作会社側で何度も校正のやり取りが発生しますが、全制作工程のうちかなり大きな時間を要すると言われています。しかしながら、大量の変更指示を漏れなく反映することは難しく、通年で見れば校正ミスをゼロにすることができていないのが現状です。ミスが発生すると大きく信頼を損ない、場合によってはペナルティを課せられるケースもあります。

今回開発したAI校正システムは、チラシ原稿の文字データと制作結果の画像データをAIが自動識別・比較することで校正モレの箇所を発見するものです。校正に掛かる時間とミスを大幅に軽減でき、制作効率と品質が向上します。既にアスコンのチラシ制作現場で実運用検証段階に入っており、労務削減による制作コストダウンとミスの削減が期待されています。

HOUSEI・アスコンの2社では、今後AI学習を継続することによって校正精度を高め、全国の印刷会社や制作会社が利用できる校正支援サービスを共同で運営する計画です。既にサービスモデルを想定した特許の出願を2社共同で済ませています。弊社では今後、今回の校正AIをはじめこれまで培った他のAI技術を応用したソリューション実績を日本市場において広く展開したいと考えています。

下図は、AI校正支援システムによってチラシ制作紙面を掲載商品ごとに自動で領域分けしたイメージ図

チラシ発注主の校正結果をもとに制作した紙面データをAIが自動的に個々の商品ごとにエリア分けします(AIによる境界識別)。この後、AIによって商品ごとに、入稿されたチラシ原稿の文字データと制作結果の画像データを付け合わせ、商品画像や掲載された文字の正誤判断をします。

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本システム開発の背景
アスコンは、大手から中小までのスーパーマーケットやドラッグストアなど小売業を数多く顧客にもち、チラシ制作・印刷や店内プロモーションの支援を行っています。弊社とは長年協力関係にあり、小売業向けの特売情報・コンテンツの管理システムを共同開発した実績も持っています。

通常、折込チラシの制作は、発注主であるスーパーやドラッグストアとアスコンなどの制作会社の間で3回~5回の校正やり取りがあります。その際、発注主からは最新の価格情報などの商品情報がエクセルデータなどで提供され、制作会社側はそれを変更反映し、PDFで校正データとして発注主に戻します。

店舗数の多いチェーンストアでは、競合店との関係や地域性などから、同じ掲載商品でも店舗ごとに価格が異なる場合があり、大手のチェーンストアでは、同日に折り込むチラシのバリエーション(版数)が数十種類にも及ぶことがあります。制作オペレータは、訂正原稿と最新の制作データを目視で照らし合わせながら変更作業を行い、校閲などのチェックも当然行っていますが、訂正モレがゼロにはならないのが現状です。

また競合店との競争上、発注主から最後に入稿される、特に商品価格の変更などの訂正原稿は多くが「責了」(制作側が責任をもって変更・修正しなければならない)となります。指示通りに訂正・変更されないまま印刷物を製造し、チラシが各家庭に折り込まれる事故があると、制作会社は発注主からペナルティを課される場合もあり、アスコンにとっては大きな経営課題でした。

弊社では、中国湖北省武漢市にあるグループ会社でIoT・ビッグデータ・AIに関する研究開発を行っており、大手電機メーカーの物流効率を向上させた実績などを持っています。
今回のAI校正システムは、アスコンの経営課題を解決するために昨年から共同で開発に取り組んできたものであり、チラシ制作で利用している実際の運用データを用いPOC(Proof of Cocept・概念実証)を繰り返すことで実現したものです。


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HOUSEI株式会社 代表取締役社長 管祥紅(左)と株式会社アスコン 代表取締役社長 中原貴裕(右)


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