AIでスポーツ報道の未来をつなぐ

  VOl.
Topics
No items found.
Business Needs
No items found.
Industries
No items found.
Related Product & Services
No items found.

2021年、報知新聞社様が所有する「競馬スポーツギャンブルシステム」の全面刷新を行われました。あらゆるスポーツ報道に必要不可欠な同システムは、その正確性と迅速さが問われます。新たに導入し話題となっている「報知AI」の可能性や、HOUSEIへの印象などお話しを伺いました。

GUEST

話し手

大塚 敬行

報知新聞社 東京本社 制作局次長

HOST

聞き手

報知新聞社

GUEST

話し手

大塚 敬行

報知新聞社 東京本社 制作局次長

Client

お客様

報知新聞社

競馬スポーツギャンブルシステムについて話す大塚様

「競馬スポーツギャンブルシステム」について教えてください。

 「競馬スポーツギャンブルシステム」は、データ管理のシステムと連携し、あらゆるスポーツの各種媒体で使われる表組の自動生成システムです。弊社では競馬・競艇・競輪などのギャンブルから、野球・サッカーなどのスポーツ競技まで約500種類以上の表生成に幅広く対応しています。オリンピックなどの記念すべき特別な大会開催時にも、各競技の報道に活用されました。作成した表は弊社媒体での活用にのみならず、グループ各社にも提供し、日本のスポーツ報道業界にとって非常に重要な役割を担っています。以前は人の手で表作成を行っていたのですが、読み手(読者)に対して正確なデータを数多く掲載し、分かりやすい組物として提供することを目的に、システムを導入したのが始まりです。作り手(編集記者)の作業軽減にも大きく貢献し、スポーツ報道業界の保持と発展に大きな成果をもたらしました。今回、このシステムの全面刷新をHOUSEIさんに依頼させていただきました。

システムを全面刷新するきっかけは何だったのでしょうか。

2008年の旧システム稼働後10年以上が経ち、サポート期限によるWindowsOSのバージョンアップが急務でしたし、動作速度の低下なども懸念材料でした。システム根幹をアップデートするのであれば、より組物自体の情報量を増やしつつ、見やすい体裁に進化させたいと考えていました。また、それまで別々のシステムだった「競馬」と「スポーツギャンブル」の統合や、手動で作成していた海外競馬表の自動生成など、この10年で浮き彫りになっていた多くの要望を解決したいと思っていました。専門知識が必要な表パターン作成の内製を止め、あえてアウトソーシングすることで、社員高齢化による将来的な社内の技術者不足にも備えたいという気持ちもありましたね。運用側に負担がかかることは重々承知でしたが「どうせ更新するなら、読み手のためにより進化させたい」と現場にも理解をしてもらいました。労力がかかることですが、結果的に運用側の工数も減らせることも伝え、全面刷新となりました。

システムの全面刷新で、読み手と作り手のために進化させたいと考えた

実際に新システムに移行したときの印象を教えてください。

システム自体は、前述した課題を解決したと同時に、あらゆるデータを一元管理し「API(Application Programming Interface)」という取り込み機能を持たせることで、関連部署がシステム内のデータを自由に利用できるようになりました。せっかく価値のあるデータですから、拡張性が高まったのは非常に有効だったのではと感じました。実際に移行する時はなかなか大変でしたね。というのも一般的なシステム移行と異なり、試合・競技などの開催日程に合わせて段階移行させる必要があったので、移行が完了するまで一年近く費やしました。はじめは競艇や競輪などから移行を開始し、微調整を繰り返しました。社会情勢的にも不安定な時期で、新型コロナウイルスによる人員的な影響や、渡航禁止令により中国との行き来が出来なくなるなど、緊張感が続きました。移行スケジュールに大きく影響した部分もありましたが、HOUSEI日本チームが仲介する柔軟なやりとりでなんとか乗り切ることができました。

刷新されたシステムやHOUSEIメンバーについて、今後期待することを教えてください。

アプリを動作させるシステム自体は安定的に稼働していました。これらはスリムなシステム構成や、選択したミドルウェアがいい仕事をしている証拠だと思っています。一方で、自動表生成の仕組みが非常に厳格で、表生成に必要なデータが一つでも揃わないと出力されない点が悩みですね。ある程度のデータがあれば、不完全な表の状態でも出力してくれた方が助かるケースもありますので、この点はぜひ改善していただければと思います。例えばAI技術を使った判定基準を加えるなどすれば、表生成の汎用性が向上するのではと考えています。

メンバーに関しては、まず弊社が求める表の仕様や、各対象競技のルールを理解いただくことに相当な時間を費やしました。また競技によっては同着や棄権などのイレギュラーな結果になることも想定されるので、あらゆるケースを想定して表生成の仕組みに盛り込むのは大変でしたね。想定外な改修も多々あったのですが、HOUSEIの技術陣の方々に多大なご協力をいただき、大変感謝しています。人員数の面では、システムの動作確認が追い付かなかったり、担当者の途中交代が見られました。スケジュールの遅延や担当の属人化を防ぐためにも、スタート時から余裕のある人員配置を意識していただければさらによかったのではと思います。こぼれ話ですが、システム移行期間中に中国の春節が重なった時は、私たちも初めての経験でしたから興味深く、中国の文化を知るきっかけにもなりましたね。

今後の御社の展望についてぜひ教えてください。

導入後好評だという競馬予想「報知AI」

 HOUSEIさんと構築したAI機能は「報知AI」と称し、現在競馬などのギャンブルにおいて、勝敗予想に活用させていただいております。報知新聞には、各記者の勝ち馬予想表を掲載しているのですが、その中に報知AIの予想も掲載しており多くの方に好評をいただいています。将来的には報知AIがなぜそのような予想をはじき出したか、という根拠も文章として生成できれば、より信頼度も増しますし興味を引きますよね。まだまだ進化できる余地があると感じています。今後は、ほかの組物生成にも汎用性を高め、作り手と読み手の双方から信頼されるAIに育てていければと考えています。また新機能として、スマホからのデータ入力なども作り込んでいる最中です。これらも実装させ、ユーザビリティの面でも機能性を高めていきたいですね。まだまだ構想はありますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

報知新聞社の外観

株式会社報知新聞社 | 報知新聞社 (hochi.co.jp)

Author

執筆者

大塚 敬行

報知新聞社 東京本社 制作局次長

Author

執筆者

大塚 敬行

報知新聞社 東京本社 制作局次長

Previous

前の記事

Next

次の記事

資料請求・お問い合わせ