まず「WelcomID」を導入されたきっかけを教えていただけますか?
永福 様 やはりコロナの影響が大きいです。弊社は中国にも拠点があり、2020年初頭に武漢の新型コロナウイルス初期感染者が報じられると、直ぐに社内BCP対策本部を立上げ対策を打ち出しました。弊社は体温計も作っていますので、各職場に配布して毎朝検温・報告してもらい、37.0度以上の場合は自宅で静養するよう指示を出したりしていました。
坂野 様 マスク調達もいち早く動き出し、従業員に配ったりして感染対策を徹底していました。
永福 様 弊社は緊急事態宣言解除後も不要不急の外出を控える様指示するなど、会社の施策としては緩めることなく活動を続けています。ただ時間の経過とともにまた感染が落ち着くにつれ、気の緩みはどうしても出てきてしまいます。そんな矢先に展示会を通じて御社の「WelcomID」の存在を知り、弊社としても同様の技術を活用した新規ソリューションを検討していた事情もあり、感染対策だけでなく、情報収集も含めてひとまず社内で活用してみてはどうかという流れになったのです。
実際に「WelcomID」を使用されてみて、どのような印象を抱きましたか?
永福 様 社員は興味を持って使ってくれていますね。特に体温測定が一瞬で、速いことには驚かされました。触れ込み通り、マスクを付けていてもきちんと反応してくれました。私はワクチン接種後に副反応が出たのですが、きちんと熱を感知し、「警告」マークも出してくれました。病院などに行くと同様の端末をよく見かけますが、端末によっては画面に顔枠が表示され、ご高齢の方たちがなかなか枠におさめられずに苦労されているご様子を目撃したこともあったので、その点「WelcomID」での認証はとてもスムーズな印象を受けましたね。
坂野 様 実際の使用感や精度、長時間使用していて問題が発生しないのかなどを確認できたことは良かったと思っています。
弊社の担当営業の対応はいかがでしたか?
坂野 様 御社はユニークで楽しい方が多い印象で、会社としてチームワークがある雰囲気を感じております。「WelcomID」以外にも他社さんの同様のシステム・製品も検討したのですが、御社の製品を選んだ理由は単に技術的に安心できるだけではなく、こちらのニーズに柔軟性を持って対応してくれそうだった点、担当営業の方のお話から御社がこの製品に力を注いでおられることが十分伝わってきたからです。信頼性の高い製品作りを何よりも重視している弊社として、「一緒に歩んでいけるかな」と思えたことが大きいです。
御社の今後の展望をお聞かせください。
永福様 コロナの影響もありますが、これだけ価値観が多様化してくると、製品開発でもさらなるスピード感が求められるようになります。一方で個人情報管理など留意すべき要素も尽きない時代です。技術的には各種製品とスマートフォンとの連携を進めたりしながら、お客様に信頼されかつご満足いただける高品質な製品・サービスをパッケージ化していきたいです。
坂野 様 プリンター事業で言えば、高付加価値の製品を作っていかないといけないという課題があります。お客様の要望に1つ1つ応えていくだけでは競合他社との差別化は難しいので、常にお客様の半歩先を目指せる商品企画を心がけています。
永福 様 「半歩先を目指す」というのは、カスタマイズしないで済む製品、お客様が購入されたその日に、複雑な設定などをしなくてもすぐに使える製品を作るという意味も込められています。昔はカスタマイズにカスタマイズを重ねるようなことも多かったのですが、お客様の様々なニーズを事前によく理解し、「シチズン」というブランドに恥じない製品を提供していきたいです。
お忙しい中、取材に応じていただいた管理部 人事総務課の永福則人様、プリンター事業部 プリンター営業部 企画管理課の坂野寛様、ありがとうございました。